クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第6番 デイヴィス(03)

2010.12.14 (Tue)
デイヴィスLsoシベ56
デイヴィス/ロンドン交響楽団(03,LSO)は76年の発録音以来
この曲へのスタンスが変わっていないことを思い知る。
全曲で25分台の保有盤最短レヴェル。
ザハリッヒとも竹を割ったようなともいえる演奏様式。
どこか急いたような音楽づくりは何かわけがあるのだろう。
録音はバービカンセンターで音はマスでやや鮮明さ伸びやかさに欠ける面がある。
LIVEだが聴衆ノイズや拍手は無い。
第1楽章はやはりそっけない。音は残響の少ない会場のせいもありむき出しに物切れる。
第2楽章はとても速い。なぜこれほど速くするのか。
第3楽章もめまぐるしい。テンポよりも表情がひきつっている。
なぎ倒すようなリズムは軍隊の行進のよう。
そうか。ひょっとしたらデイヴィスはこの曲に戦争の有無を言わさぬ問答無用の
非情さを刻印しているのかもしれない。
終楽章は力強い。ティンパニがドカドカ、弦がザクザク。
甘さは微塵も見せずに運動する。
録音も含めた完成度では94年RCA盤が勝るがこの確信的態度には脱帽。
ある意味、この曲の再現の可能性を広げた演奏。

8:21  4:43  3:40  8:52   計 25:36
演奏  確   録音 90点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック