クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

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ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ベス(97)

2017.08.06 (Sun)
ベス・ターフェルムジクVncon
ベス(Vn)/ヴァイル/ターフェルムジク(97、SONY)は古楽器演奏。
ヴェラ・ベス(1946~)はオランダのヴァイオリニスト。
使用楽器は1727製ストラディバリウス・クレモナ。
TheatreBeths.jpg
同郷のアンナー・ビルスマ(1934~)夫人とのこと。
ビルスマ

演奏は指揮者ヴァイル(1949~)のペースに感じる。
Bruno_Weil.jpg
ブリュッヘンのような厳しい緊張感はなくこじんまりテキパキ演奏。

第1楽章は推進力あるテンポで開始される。
ピリオド楽器は減衰が速くヴィブラートもないので音価が切り詰められ
従って演奏時間が短くなるという様子がよくわかる。
そしてこれはヴァイオリンソロが出てきても同じだ。
モダン楽器で歌う演奏を聴きなれているとあまりのもすたすた行くので
物足りなくもある。またそうなるとどうしても表情の陰影が出にくくなる。
弦のザクザクした音や木管のひなびた感は独自の世界。

なお、カデンツァ(16:47~18:53)はアンナー・ビルスマによるもので
録音としては唯一ではないか?バッハ的バロック的雰囲気ものぞかせる。
甘いメロディを歌うわけではなく案外現代的ともいえる。

第2楽章は保有盤最短。
同じピリオド系のツェートマイヤー盤よりも2分長い。
必ずしもピリオドだから速いというわけではなくここではロマン的に歌う
のでなく潔く進むことを優先している。

終楽章もカデンツァはビルスマでそんなに長いことは無いが
バロック世界を垣間見せる。活力ある音楽で結ばれる。
オケの人数は少ないため大迫力ではなく室内合奏的な雰囲気。
Tafelmusik-1.jpg

録音はドイツ、バート・テルツホテルのクアザールでのセッション。
festsaal_hochzeit_02.jpg
マイクは近接しソロもオケも近いが響きは美しい。
スケール感は無く、広く透き通るというより小編成が凝縮された音。
ピリオド楽器特有のゴソッとした音。

19:56  7:11  8:46   計 35:53
演奏   A   録音  91点
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