クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

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ベートーヴェン 交響曲第8番 ノリントン(2002)

2017.03.07 (Tue)
ベートーヴェン78
ノリントン/シュトゥットガルト放送交響楽団(2002、hanssler)は攻撃型怒涛。
併録の第7番を上回る実にMADな演奏。

2002年のヨーロッパ音楽祭を収録したライヴ。
今回はモダンオケによるピリオドアプローチの演奏。
旧盤が軽味を身上としているのに対し、こちらはマッシブに豪放に鋭く切り込む。
テンポは一層速くなり金管のアクセントが強靭。
このコンビの来日公演に行ったがここまでの切れ方はしてなかった。
ノリントン

ピリオド系が出てきてから第8番はどんどん速くなり曲の印象ががらりと変わった。
ユーモラスに思えたこの曲は初演時第7番のほうが圧倒的に評価されていた。
しかし、この盤の演奏を聴いたなら、逆の評価になったのではないか。

第1楽章は第一音から鬼のような力感が漲る。嵐のような波。
ゴリゴリ押しまくる。打撃音が強い。

第2楽章は速いのに表情豊か。旧盤のようなかわいい感じはなくなり、
低弦の発言が大きい。

第3楽章ものどかさはない。

終楽章はとにかく目が回る。スピードはシャイーと並ぶ最速。
現代音楽を聴いているよう。あちこちから立体的に機関銃のような音が連発。
指揮者の足を踏み鳴らす音が入る。
ちょっと気合が凄すぎてこの演奏についていけない人が多数いる
と思われる。

録音はシュトゥットガルトのリーダーハレ、ベートーヴェンザールでのライブ。
Stuttgart_Liederhalle_Beethovensaal.jpg
オンマイクで剥き出しの音。骨と皮がぶつかり合うよう。
迫真の空気感もいい。拍手入り。

8:09  3:32  4:43  6:20   計 22:44
演奏   狂S    録音  93点

ベートーヴェン 交響曲第8番 ノリントン(86)

2017.03.07 (Tue)
ノリントン28
ノリントン/ロンドン・クラシカルプレイヤーズ(86、Virgin)は実にチャーミング。
カラヤンなどとは正反対の演奏。

このノリントンの1回目のベト全の中では当時の彼の方向性にフィットした曲。
センス良く全く力みが無く飄々と再現。
Norrington-Roger.jpg
ベートーヴェンもいつもしかめっ面をしていたわけではない。新たな一面を発見。
単にピリオド再現しましたというのでなく、
よく考えられていて時折の表情の変化も楽しい。

第1楽章はノリがよくポップな感じ。ティンパニの軽い音が合いの手。
第2楽章はほんとに愛らしく微笑ましい。
第3楽章もユーモラスでお茶目。
終楽章も威圧感ゼロ。音圧を敢えて抑制して密やかな進行を愉しむ。
室内楽的ともいえる。このベートーヴェンなら夏でも聴ける。
高原

録音はアビーロードスタジオ1でのセッション。
柔らかく軽い音がよく捉えられている。
ともすると刺激的なピリオドの音がうまい具合丸くなる。

8:50  3:54  5:40  7:03   計 25:27
演奏     飄S   録音  92点
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