クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

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ベートーヴェン 交響曲第8番 クリヴィヌ(2010)

2017.03.04 (Sat)
EmmanuelKrivineベト全
クリヴィヌ/ラ・シャンブルフィル(2010、naïve)は実に精悍。
クリヴィヌ(1947~)が2004年に組織したこの古楽器オケを指揮するとき、
クリヴィヌはモダンオケを指揮するときとは全く違う鋭角的な音楽を作る。
筋肉質でも軽くなりすぎないのがいい。
単に古楽器で演奏しましたというのを越えた真剣勝負を感じさせる。
2017年秋のシーズンからフランス国立管の音楽監督に就任するが
そこでどのような音楽づくりをするのか聞きものだ。
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第1楽章聴き始めてピリオド系特有の弦楽の音が強烈に飛び込む。
徐々に耳が慣れてくる。きびきびした音、叩きつける太鼓。
鮮烈だがバランスのいい金管。
音はピリオドそのものだが、解釈はストレート。
筋肉の躍動を感じる凄味がある。

第2楽章のメトロノーム音楽ものんびりではなくアタックが激しい。
対向配置の弦が掛け合う中木管の合いの手がいい。

第3楽章も運動性が高い。アクセントの強さは迫力がある。

終楽章も切れ込む。ティンパニの打撃音が実によく決まり音楽を
ビシッと引き締める。終結の集中力が素晴らしい。

録音はグルノーブルMC2スタジオのライブ。
gnbEmmanuelKrivine.jpg
聴き終わり拍手が来るまでライブとは気づかない。
聴衆ノイズが無いばかりか、どの楽器も鮮明に捉えられているから。
直接音が飛び込むが、音が途切れると会場の響きがやってくる。

8:20  3:37  4:24  7:29   計 23:50
演奏   A+   録音  95点
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