クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ドヴォルザーク 交響曲第9番 カラヤン(58)

2009.01.23 (Fri)
toce55433.jpg
カラヤン/ベルリンPO(58、EMI)はカラヤン二度目の新世界(EMI 幻の名盤シリーズ)。
同曲の録音は40年、58年、64年、77年、85年の5回。
この録音はステレオ初期の57年から58年にかけて行なわれている。
音響条件は悪くないがマスターテープの保存状態が悪いのかヒスや音割れが多くひどい音。
当方保有のTOEC-55433は悪評高いHSE2088リマスタリングによるもので
それが影響しているのかもしれない。カラヤンの新世界なら後により条件の揃ったものがある。
にもかかわらずこの盤を探しまくったのはこの演奏の入ったLP(カップリングは「運命」)は
私が生まれて初めて買ってもらったという個人的思い出によるもの
(そのLPの音はここまで悪くなかったはず)。
↓当時のLPジャケット(エンジェル・ゴールデン・カップルシリーズ)とジャケット内写真
karajand1.jpg                  karajand
LPを聴いて終楽章で1回なるシンバルを誰かのくしゃみの音だと思っていた。
演奏はとにかく職人的で教科書のようなもの。64年盤と基本はまったく同じ(タイムもほぼ同じ)。
したがって録音条件も含めると後者がよく、客観的価値は乏しいだろう。
因みにカラヤンは1957年11月にベルリンフィルとのコンビでの初来日して(日本では大騒ぎ)
この曲を演奏しているがまさに同じ月にこの録音をしていたことになる。
とにかくこの頃のカラヤンはめちゃめちゃ忙しかった。
オケはフィルハーモニアからベルリンフィルに軸足が移され、
オペラは56年のザルツブルグ音楽祭芸術総監督、57年4月からウィーン国立歌劇場芸術監督、
ミラノ・スカラ座などを兼務した。
レーベルはウォルター・レッグとの二人三脚のEMI時代からDG・DECCAと三つ巴交錯時代だ。
(私生活では3人目で最後の奥さんとなった20代半ばのモデル、エリエッテと進行中)
一方、ベルリンフィルは56年からDG専属契約を結んでいたが年間30回を限度にEMIと
録音が出来る暫定措置があったため、レッグが当録音を行ったとのこと。
50歳を目前にしたカラヤンの多忙時代の一記録だ。

9:35  12:50  8:08  10:54  計 41:27
演奏  想   録音 80点

コメント

No title
カラヤンのこの演奏は、私も初めて購入したLPの内の一つでした(1981年)。早々に傷を入れてしまったので、その後、英国盤(カッティング?)のLPを購入して愛聴しておりました。
CD時代にセラフィムシリーズのCDを購入しましたが、トライアングルとシンバルの音が潰れており、聞くに堪えない状態にがっかりしました(因みにセルのグレートも然り)。
数年前よりLPの再生環境が向上したので、当方所有のLPからCD-Rに起こして、現在は楽しんでおります。80年代中盤ごろまでは、マスターテープの状態は良好で、録音状態も十分に及第点レベルです。
この演奏、同時期のフリッチャイに比べると、整いすぎていて凄みはないですが、もっさりとしたベルリンフィルの音がカラヤンでも聞けるという意味でも、私には特別な演奏です。
No title
パー110様もこの盤に思い出があるのですね。
私は1970年頃LP盤を入手して「擦り切れる」ほど聴きました。
今から思うと録音はよくないのですが
当時は全く比較感がないので満足していました。
当方保有CDはリマスターがよくないので
LPよりさらに悪くなった気がします。
パー110さんのように自分で
LPから起こしたほうがよさそうですね。

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