クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第8番 バレンボイム(99)

2017.02.20 (Mon)
バレンボイム78
バレンボイム/ベルリン・シュターツカペレ(99、TELDEC)は筋骨隆々の剛演。
このコンビのベト全集が相当好き。なんといってもこのオケの響きがいい。
この第8番も引き締まったスピードと相まって畳み掛けるド迫力は
ピリオドに系に出せない凄味。
(↓配置は第1、第2Vnを両翼に置いている)
Staatskapelle Berlin

第1楽章はどんどん燃焼度が上がる。中間部5分過ぎからの雄渾な隆起。
金管がティンパニが豪快。一瞬も淀むことない推進。

第2楽章のスケルッザンドも軽やかというより筋肉むき出し。
速めのテンポでゴリゴリ一気に。

第3楽章もメヌエットにみられるユーモラスな感触はなくエイッといく。

終楽章も前のめり。快速カラヤン77年盤ほどではないが7分を切る。
ズンドコズンドコ押しまくる。
両翼配置で掛け合いの妙。ここぞと低弦がゴーッと盛り上がる。

全曲通して表情の多様性があるかといえば、ない。
しかし、一気に突き進むこの演奏の一途さは圧倒的。

録音はベルリンのドイツ放送GDR第一スタジオでのセッション。
Nalepastr. 18, The old DDR radio city is now turned into studio
スケール感を確保しながら凝縮した音を実現。
低域の量はあるがぶよぶよしないのが最高だ。
弦と金管とティンパニのバランスがよくいずれも明瞭に聞き取れる。

9:35  3:39  4:57  6:57   計 25:08
演奏   S    録音  94点

コメント

安曇野さん、いつも楽しく拝読しています。私もバレンボイムとベルリンシュターツカペレのベートーヴェン全集が大好きで、これでいっぺんにバレンボイムのファンになりました。1番の冒頭からしてもう音色がなんとも言えない絶妙なくすんだ調子だし、エロイカも随所でフォルティッシモ(?)への盛り上げ方が絶妙で聴いていてゾクゾク、9番もフルトヴェングラーにそっくりではありますがこれぞドイツ風ベートーヴェン!という感じで、とても完成度の高い全集だと思います。バレンボイム って、なぜか日本では人気ないようですがいったいなぜなんでしょう。これだけ真っ向勝負の横綱級ベートーヴェンを聴かせてくれる指揮者、他にいるでしょうか?
バレンボイム
かずひろ様
バレンボイムのこのベートーヴェン、いいですよね!
日本ではピアノと二股という印象がよくないのでしょうが、
このコンビの演奏の素晴らしさは実演でも確認しました。


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