
ケンペ/チューリッヒトーンハレ管弦楽団(71、Scribendum)はスマートではなくぎこちないが
ロマンと情熱を湛える。録音がよければ高い評価になった。
録音はTUDORレーベルが原盤でトーンハレのスタジオだがホールのような広大な音響。
但し、スクリベンダムの復刻がいまいちなのか私の保有盤の問題か位相が安定しないところが。
総奏では響きが重なり合い団子状態に。
第1楽章からケンペの音楽性が示されぶっきらぼうな中に男のロマンを感じさせる。
正攻法なのだが単純に音を鳴らしているのではなく味がある。
第2楽章もそっけないフリして美しい。徐々に感興が高ぶる。
切なくロマンティックな表現。夫々のフレーズが自在な表現。
第3楽章はテンポは普通だが躍動感がある。洗練されてなく無骨なダンス。
但し録音が飽和する部分がありリズミックな表現をスポイルする。
終楽章はストレートに突進する。この真正面からぶち当たる潔さがいい。
コーダにはティンパニのロールを随時補強しながら男性的に盛り上がる。
オケを綺麗に整えない。アッチェレランドのかかる終結は轟音状態。
最後の一音は一瞬のためを作りかなたに消える。
9:43 11:10 7:50 10:39 計 39:22
演奏 A- 録音 83点





