クラシックCD聴き比べ

学生の頃は一枚一枚のLPを大切に聴いていました。しかし、CDが容易に入手できるようになり買っておくだけということも・・・。そんな自戒と演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シューマン 交響曲第3番 ミトロプーロス(47)

シューマンミトロプーロス
ミトロプーロス/ミネアポリス交響楽団(47)は直球のなかにロマンを湛えた演奏。
「20世紀のマエストロ」の中の一枚。録音は古くこじんまり。音は凝縮されているとも言える。
第1楽章は率直であるが、時折見せる溜めや息遣いが流して演奏しているわけでない。
第2楽章は速い。フレーズが紋切り型のように進むが時にテンポを落として見せるなど
この人が剛直一本でないことが分かる。昔かたぎの親父。
第3楽章冒頭はスクラッチノイズが入る。テンポの変化が大きく優しい表情が愉しい。
第4楽章は一転粘りのある表情で荘重さを出すがエッジは立っている。
終楽章は小気味良い。リズムが明確で弾むよう。前のめり。
コーダにはいる前全休止して猛烈に加速して終わる。こうして時折見せる芝居気が愉しい。

9:44  4:45  4:32  5:30  5:02   計 29:33
総合点  B+   録音 75点

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シューマン 交響曲第4番 サヴァリッシュ(72)

サヴァリッシュシューマン全
サヴァリッシュ/ドレスデン国立歌劇場管絃楽団(72、EMI)は素直な演奏。
録音はドレスデンのルカ教会でたっぷりとした量感ある音響(当方保有はart処理盤)だが
少しエコーが多すぎないか。
第1楽章から素直で伸びやか。広大すぎるかなと思う響きだが要所で決まるティンパニが
演奏を引き締める。テンポは速めで明るい。
第2楽章もあまり沈みすぎることがない。ロマン的に肥大した解釈に辟易とすることがあるが
これはよい。Vnの独奏や木管は綺麗なホールトンのなか可憐な花を咲かせる。
終楽章にかけても芝居気はなくあくまで爽やかに朗々とオケを鳴らして終わる。

10:21  4:10  5:17  7:50   計 27:38
演奏 A   録音 90点

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シューマン 交響曲第4番 バーンスタイン(71)

バーンスタイン/ウィーンフィル(71)は「ライブ・クラシックベスト100 LCB-127」という
やや怪しい音源。日本語解説までついている。演奏は豪演ともいえ立派。
録音はローマでのライブとのこと。かろうじてステレオながら音は荒れている。残響は少ない。
第1楽章からやや強引なドライブ感。オケの発する音は非常に力強い。表現意欲は旺盛。
ティンパニも決まる。トスカニーニ張りの切れのよさ。
しかし粘るところではぎゅーっと締め付けて粘る。大変な熱演。正規録音だったら凄かったのに。
第2楽章は落差が大きくシューマンの躁鬱的要素が出ている。
終楽章も最初から打ち込みが激しくパンチのある演奏。冒頭は凄みを感じさせる。
緩急の自在さはバーンスタインのような気もするし、オケも立派である。
71年にバーンスタインがウィーンフィルとヨーロッパに演奏旅行に行っっているので
多分そのときのものものなのだろう。録音の怪しさがマイナスだが内容は強烈。

12:24  4:50  5:59  10:26   計 33:39
演奏  (A)   録音 76点

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シューマン 交響曲第4番 バーンスタイン(60)

バーンスタインNYシューマン34
バーンスターン/ニューヨークフィル(60、SONY)は情熱的な一枚。
録音は広大な音響のマンハッタンセンター。
10月10日の記録だが同日に第2番も録音しておりバーンスタインの精力的な姿が浮かぶ。
第1楽章は豪快で力強い。幻想性よりも逞しさが前面に出る。
第2楽章は包容力ある表現。
第3楽章は振幅が大きい。室内楽的側面と大オーケストラのフォルテが交互に現れる。
終楽章は時に溜めを作ったりしながらテンポの緩急を激しくとっている。
短期間で録音した割にはオケも良くついていっている。終結に向かう流れはすべるよう。
いったんギアを落とし終結でニューヨークが再度全開で結ぶ。
十分な優演だが全体の説得力・完成度ではやはり後年のウィーンとのものがやはり一枚上。

10:43  4:53  5:20  9:13   計 30:09
演奏  A-   録音 86点

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シューマン 交響曲第4番 フランツ(97?)

シューマン4フランツ
フランツ/フィルハーモニー・デア・ナツィオーネン(97?、Membran)はロマンの香りを
漂わせなかなかの拾い物(クアドロマニアの激安の一枚)。
殆ど検索に引っかからずあまり聴かれていないのだろうが、ブラインドで聴いたら
よい評価が多いのでは。但し、一生懸命の演奏スタイルは古いといわれるかも。
録音はこのコンビの自主制作盤音源からでライブ。いつもながら残響の多いホールで
低域がやや軽いがこの曲ではそれほど違和感なく録音の鮮度もあり良好。
第1楽章からなかなかスケールの大きい音楽を展開。よく歌いそして流れも悪くない。
第2楽章は豊かなホールトーンを活かして夢を見るが、
第3楽章はそれに輪をかけたようにゆっくり展開する。
第4楽章に突入するまでの序奏を極めて遅くとりオケの限界まで引き伸ばす。苦しそう。
終楽章に突入すると活力ある展開でかなり意思的な表情が注ぎ込まれる。
コロコロ変わるテンポや強引な歌いまわしに辟易するかどうかはこのコンビの演奏に
慣れているかどうかだろう。バーンスタインの晩年の思いを引き継ぎ結成された
この若者主体のオケはがんばっているし、指揮者のロマン的性向はこの曲にあっている。
私は好意的に聴いた。

11:19   4:50  7:23   9:19   計 32:51
演奏  A   録音 90点

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